美容師の独立

女性美容師が独立・開業するときに必要な準備は?開業資金についても徹底解説

「いつかは独立して自分のお店を持ちたい」「女性美容師が独立・開業するまでの準備が知りたい」

現在、現役美容師として働いている女性の中で、このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

ある程度、美容師としてのキャリアを積み重ねていくと『今後どのような働き方で美容師を続けていくのか』決断する時期がくると思います。

本記事では、女性美容師が独立・開業するときにしておくべき準備や、どのくらいの開業資金が必要になるのか、徹底解説していきます。

女性美容師が独立するときに必要な準備は?

最近では、美容業界でも柔軟な働き方ができる会社が増えてきています。しかし、現状はまだまだ「土日の休みが取りづらい」「拘束時間が長い」などの悩みを抱えている美容師の方が多いです。

そのため、性別問わず全ての技術を習得してある程度の顧客がついた美容師は、独立を考える方が多いのです。

女性美容師の場合は、結婚や出産・育児などのライフスタイルに変化があることを想定して、独立前に以下の2つの準備が必要です。

では、それぞれ詳しく解説していきます。

自宅とお店を両親の家の近くにする

年齢を重ねていき、結婚・出産することも視野に入れて、両親が住んでいる実家の近くにお店をだすことを選択肢に入れておきましょう。

お子さんが小さい間は急な発熱や幼稚園の行事などの参加で、両親に面倒を見てもらう機会も多いと思います。

このような場合、自宅とお店と両親の家が近いとすぐに頼れる存在が近くにいることから、安心して仕事に取り組むことができますね。

また、自宅とお店が近ければ予約の入っていない隙間時間に、家事や用事を済ませに家に戻ることも可能です。育児・家事・仕事の両立を、上手くこなす方法の1つです。

もしくは、1つの家を自宅兼お店として使えば通勤する必要がないので、より仕事と育児がしやすい環境が整いますよ。

スタッフを雇うのか1人経営なのかを考えておく

女性美容師の場合は、結婚や出産・育児を見据えて、スタッフを雇用するのか1人で切り盛りするのか考えておきましょう。

1人でお店を経営すると人件費が掛からないので、自分の手元に残る収入は多くなります。

しかし、自分が何らかの事情で一時的にお店に立てない期間があると、お店の経営は難しくなります。

そのため、自分がお店に出られない期間があっても、お店の経営を維持し続けられるように、スタッフを雇用して育成しておくことをおすすめします。

美容師が独立して開業する際の開業資金は?

美容師が独立して、自分のお店をオープンさせる際に必要な資金は、約1,000万円〜1,200万円です。

お店の坪数や雇用するスタッフ数・立地によって多少の違いはありますが、少なくとも1,000万円近くの費用は、見積もっておいたほうが安心です。

開業資金は、大きく分けて以下の2種類です。

  • 運転資金
  • 物件・設備資金

それぞれ詳しくみていきましょう。

運転資金

運転資金とは、お店が完成して、経営を続けていくために発生するお金のことです。

  • 家賃
  • 広告宣伝費
  • 人件費
  • 材料費
  • 通信費

以上のような項目が、毎月の運転資金として必要です。

物件・設備資金

物件・設備資金とは、お店を作るために必要な内外装工事・設備購入費のことです。

  • 内外装工事費
  • 美容器具購入費
  • その他の設備購入費

以上のような項目が、初期費用としてお店をオープンさせる前に発生する資金です。

女性美容師の独立後の働き方の選択肢は?

独立してからの働き方は、さまざまです。ここでは、独立後の美容師の、代表的な3つの働き方を詳しく解説していきます。

開業して自分のお店を持つ

独立後の働き方の中でも、最も初期費用が多く掛かりますが「自分が思い描く理想のお店作り」「自由な働き方」を実現できます。

美容師としてある程度の経験を積んだら、誰もが1度は『自分の理想が詰まったお店を出してみたい』と考えるのではないでしょうか。

お店を経営していくには、技術面だけでなく、経営面の勉強も必要です。独立を考えている段階から少しずつ調べておくことをおすすめします。

業務委託サロンで働く

業務委託サロンでは、個人事業主のフリーランス美容師とサロンが契約をして、お客様の施術業務を行います。

お店側が、薬剤・備品の用意や集客も行ってくれるので、正社員として勤務していたときと大きな違いはありません。

いくつか正社員と異なる点をあげると、自由にシフトが組めるところと、報酬が歩合制なので入客すればするほど報酬は多くなるところです。

また、最低保証報酬額が決められている場合も多いですが、入客が少なかった月や、ケガや体調不良で出勤できなかった月などは給料が不安定になる場合もあります。

シェアサロンで働く

自分のお店は持たずに複数のフリーランス美容師が、1つのサロンをシェアして働く選択肢もあります。サロンの1席をレンタルし、その場所で自分の顧客の施術を行います。

業務に必要な設備を、無料貸出サービスしてくれるサロンもあり、自分で揃える物が少ないので初期費用が抑えられます。

集客は、業務委託と異なり全て自分で行う必要があるので、売上を増やすには集客活動がとても重要です。

女性美容師が独立してシェアサロンで働く場合のメリットとデメリットは?

ここでは、女性美容師が独立してシェアサロンで働く場合のメリットとデメリットをそれぞれ解説していきます。

メリット

  • 自由なシフトで働ける
  • 家庭との両立がしやすい
  • 低リスク・低コストで独立できる

では、1つ1つ見ていきましょう。

自由なシフトで働ける

シェアサロンでは、働く日数や時間を自由に選択できるので、自分のペースで、多様な働き方で、働くことが可能なのです。

正社員のような長時間労働は難しく、誰からも縛られずに仕事がしたい方に向いています。

また、長期的に仕事を休まなければならない場合も、その期間のみ利用しなくて良いのも嬉しいポイントですね。

家庭との両立がしやすい

自分の顧客のみに入客するので、予約枠も事前に調整しやすく、子供のイベントや行事にあわせて働くことが可能です。

シェアサロンによって、月単位で借りるのか・週単位で借りるのかなど契約の仕方が異なるので、自分の働き方に合うか事前に確認が必要です。

低リスク・低コストで独立できる

美容室を開業してお店を出すには、自己資金だけでは足りず、少なからず金融機関からお金を借り入れる必要があります。

スタッフを雇う場合は、毎月の人件費もかかりますし、お店が軌道に乗るまでは金銭面での苦労は回避できません。

一方でシェアサロンで働く場合は、お店を出すことに比べて初期費用の負担が少ないので、借金をする必要もありません。

金銭面と経営面、ともにリスクを背負わずに気軽に独立できるのです。

デメリット

  • 集客をする必要がある
  • 薬剤・備品の仕入れをする必要がある

では、1つ1つ見ていきましょう。

集客をする必要がある

自分のお店を出す場合でも同じですが、自身の顧客だけでは毎月の売上に限界があります。

また、今ついている顧客もライフスタイルの変化で通えなくなり、自然に離れていく可能性もあります。

そのため、新たな新規客を増やすための集客活動をする必要があります。

ホットペッパービューティーのような広告媒体に掲載をするにも費用が掛かりますので、InstagramやブログなどのSNSを駆使して、自己ブランディングしていくことが大切です。

薬剤の仕入れをする必要がある

シェアサロンによっては、施術に使用する備品を無料で貸出サービスを行っているところもあります。

しかし、薬剤類に関しては、どこのシェアサロンでも自分で用意をする必要があります。薬剤の在庫が無くならないように、定期的に発注を行いましょう。

まとめ

本記事では、女性美容師が独立・開業するときにしておくべき準備や、どのくらいの開業資金が必要になるのかを解説しました。

女性美容師が独立する場合は、ライフスタイルの変化も視野に入れて、リスクの少ない働き方を選択することをおすすめします。

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