この記事で学べること
これからフリーランスに転向しようと考えている美容師の中に、このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。美容師として仕事をするうえで、薬剤やトリートメントなどの材料は必要不可欠ですよね。
本記事では、現役フリーランス美容師の筆者が、仕事で必要な材料の費用・仕入れ先について詳しく解説していきます。材料を上手く管理する方法も併せて載せていますので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事を読めば、薬剤の仕入れ先や費用を理解できるので、フリーランスに転向してもスムーズに材料の用意ができますよ。
フリーランス美容師が使う材料はお店が用意してくれるの?
会社に雇われている時は、お店がディーラーと契約をして全ての材料を仕入れてくれていましたよね。しかし、フリーランスとして個人で活動していくのであれば、仕事で使う材料は全て自分で用意する必要があります。
フリーランス美容師の中でも働き方に種類があり、業務委託として働く場合は、ほとんどのサロンが材料を用意してくれます。反対にシェアサロンの一席を利用する場合は、自分で材料を用意するところがほとんどでしょう。
弊社が運営する「DXシェアサロン」の場合は、薬剤は自分で用意をする必要があります。ですが、当シェアサロンが契約しているディーラーを利用すると、最大60%オフの格安価格で購入が可能です。
働き方や勤務先のサロンによって、「自分で材料を用意するのか」または「お店側が用意をしてくれるのか」が異なるので、事前に調べておきましょう。
自分で材料を用意するメリットとデメリット
フリーランスに転向して、自分で薬剤やトリートメントなどの材料を用意することが、少し面倒だと感じている方も多いのではないでしょうか。しかし、自分で材料の用意・管理をすることで多くのメリットもあるのです。
では、フリーランス美容師が、自分で材料を用意するメリットとデメリットをそれぞれ詳しく解説していきます。
メリット
ここでは、自分で材料を用意するメリットを3つ解説します。
メリット
- 自分の好きなメーカーの薬剤を仕入れられる
- 1つの技術に特化すれば材料費を抑えられる
- 材料を大切に扱える
では、一つ一つ見ていきましょう。
自分の好きなメーカーの薬剤を仕入れられる
カラー剤の場合は、同じ色味の薬剤でも、メーカーによって仕上がりは大きく異なりますよね。自分が使いやすいメーカーの薬剤や、お気に入りのヘアケア商材を取り扱えるので、自身の理想の仕上がりにすることが可能です。
自身が使いやすいメーカーの薬剤を仕入れることで、薬剤選定も考えやすく、日々のサロンワークもスムーズに行えますよ。
好きなメーカーの薬剤をお客様の施術で使える点は、自分で材料を用意する最大のメリットとも言えます。
1つの技術に特化すれば材料費を抑えられる
何か1つの技術に特化したフリーランス美容師の場合、その技術を求めているお客様が多く来店されますよね。
そのため、ウリにしている技術に必要な材料だけを集めれば良いので、さまざまな技術の材料を満遍なく用意する必要がなくなるのです。
フリーランス美容師の場合は、材料費をいかに少なく抑えるかが、自身の手元に残る収入を増やす大きなポイントとなります。
全ての技術を満遍なく得意な美容師も素敵ですが、材料費のことを考えると、得意な技術をピンポイントに絞って活動するのも良いかもしれないですね。
材料を大切に扱える
雇用されていた頃は、お店の薬剤の在庫が無くなればお客様の施術に影響がでるので、会社の経費を使って発注をし、常に一定の量の在庫を用意してくれていたと思います。
雇用されていた頃も、廃棄がでないように適量の薬剤を使用して大切に扱っていたと思いますが、より一層無駄にしないでおこう!という意識ができるメリットもあります。
どのくらいの薬剤量で施術が行えるのか、常に意識をしながらサロンワークをすると、材料を無駄にすることが無くなりますよ。
デメリット
ここでは、自分で材料を用意するデメリットを2つ解説します。
デメリット
- 減り具合を見て定期的に発注が必要
- 使った分だけ支出になる
では、一つ一つ見ていきましょう。
減り具合を見て定期的に発注が必要
材料が無くならないように、定期的に減り具合を見て発注をする必要があります。ですが、自身が使う分だけを頼めば良いので、発注する量も多くはないはずです。
フリーランスになると、今まで会社がしてくれていたさまざまな業務を自分でしていかなくてはならないので、初めは大変だと思います。
材料の発注もフリーランス美容師の業務の中の1つですが、回数を重ねると発注のペースを掴めて効率よくできるようになるので心配はいりません。
使った分だけ支出になる
フリーランスに転向すると、自身の毎月の収入から材料を購入することになるので、薬剤を使った分だけ支出となります。
また、足らなければ不安だからと多めに多種類の薬剤のストックを抱えると、その分材料費も多くかかります。
固定の顧客が増えてきて概ね使う薬剤が定まってきたら、必要な分だけ揃えれば良いので、余分な支出は減りますよ。
フリーランス美容師の材料費の割合は?
フリーランスに転向して間もない時期は、材料費にいくらぐらい使うのが相場なのか、気になりますよね。
材料費は、売上の8%前後に抑えられている方が多いのではないでしょうか。もちろん、それよりも材料費を少なく抑えられたら、その分手元に残る金額も上がります。
自分が使う薬剤・アイテムは、自身の売上から購入するので、材料費はできるだけ抑えましょう。そのためには、毎月の売上の中で、いくら材料費に使っているのか把握しておく必要があります。
材料の上手な管理方法
雇用されていた頃とは異なり、自分が使う分の材料だけを管理すれば良いので、そこまで大変なことではありません。フリーランス美容師が仕事で使用する薬剤やアイテムなどの材料は、経費計上ができます。
確定申告のタイミングで必要となる情報でもあるので、材料を発注したら金額と仕入れ先の情報を帳簿に控えておきましょう。
毎月どれだけ材料費がかかっているのか、帳簿に記入しておけば、無駄な支出や発注ミスがないかの確認もしやすいですよ。
フリーランス美容師が使用する材料の仕入れ先は?
フリーランス美容師になったら、お客様の施術に必要な材料をすぐに揃える必要がありますが、どこで仕入れたら良いのか迷いますよね。
材料の主な仕入れ先は、以下の3つです。
材料の購入方法
- ネット通販で購入
- 美容商材を販売している問屋で購入
- 個人でディーラーと取引
それぞれ詳しくみていきましょう。自分に合った仕入れ先を見つけてくださいね。
ネット通販で購入
わざわざお店に足を運ばなくても、スマホ1台で仕事で必要な材料や備品が購入可能です。重たい荷物を勤務先や自宅まで届けてくれたり、他のお店より少し安く買えたりするのでおすすめです。
決められた金額よりも多く購入すると、送料無料になるお店が多いので、まとめて購入するとお得ですよ。
フリーランスになるとお客様の施術以外にも、在庫管理や売上・予約の管理などの業務も自身でする必要があります。
ネット通販を上手く活用できれば、空き時間で発注が完了するので、他の業務に回す時間が確保できますよ。
美容商材を販売している問屋で購入
まだネットが普及していない頃は、問屋に美容室や理容室の材料・備品を仕入れに行くのが主流でしたよね。
大量に注文すると安く購入できたり、実際に商品を手に取って確認できたりと、通販とは違った良さがあります。
美容師ではない一般のお客様の入店ができない問屋がほとんどなので、初回来店時に入店カードを発行するために身分証の登録が必要です。
個人でディーラーと取引
大手のディーラーさんは、サロンとの契約を主にしているので、個人と契約取引を行ってない場合が多いのです。そのため、個人と契約取引を行っているディーラーを自分で探す必要があります。
個人契約をしてくれるディーラーさんも増えてきていますし、雇用されていた頃に、お店と契約をしていたディーラーさんに問い合わせてみるのも良いかもしれないですね。
まとめ
本記事では、フリーランス美容師が仕事で必要な材料の費用・仕入れ先について詳しく解説しました。
雇用されていた頃と異なって、自分で使う分の材料は、自身の売上から引かれることを意識すると、材料費削減にも繋がりますよ。
また、自分が使い慣れてるメーカーの薬剤やアイテムを使うことによって、理想の仕上がりを作れるので、お客様の満足度もさらにアップするはずです。