美容師は、収入面のお悩みからフリーランスに転向する方も多いと思います。
そのため、「自身の毎月の売上高だとどのくらいの額が手元に残るのか?」が気になりますね。ここでは、売上高とDXシェアサロンの料金プラン別に、手取り額のシミュレーションをしていきます。
DXシェアサロンに移籍した場合の月の手取り額は?料金プランと売上高別に解説
1ヵ月の総売上額から月額固定費・利用料を差し引いて残った額が、実際に手元に残る金額となります。
DXシェアサロンでは、ご自身の売上高に合った料金プランを3種類の中からお選び頂けるので、料金プランと売上高別に手取り額のシュミレーションをしてみましょう。
Aプラン
- 固定費:79,800円(税抜)
- 利用料:売上の15%
- 月売上:月売上が100万円以上のに方おすすめ
Bプラン
- 固定費:59,800円(税抜)
- 利用料:売上の17%
- 月売上:月売上が40万円~100万円未満の方におすすめ
Cプラン
- 固定費:50,000円(税抜)
- 利用料:売上の20%
- 月売上:月売上が40万円未満の方におすすめ
売上高 | Aプラン | Bプラン | Cプラン |
---|---|---|---|
100,000 | 200 | 18,200 | 25,000 |
200,000 | 80,200 | 96,200 | 100,000 |
300,000 | 160,200 | 174,200 | 175,000 |
400,000 | 240,200 | 252,200 | 250,000 |
500,000 | 320,200 | 330,200 | 325,000 |
600,000 | 400,200 | 408,200 | 400,000 |
700,000 | 480,200 | 486,200 | 475,000 |
800,000 | 570,200 | 564,200 | 550,000 |
900,000 | 640,200 | 642,200 | 625,000 |
1000,000 | 720,200 | 720,200 | 700,000 |
※材料費は、5%で計算しています。
※経費と社会保険料は、差し引いていません。
上記の表から、自身の売上高に合った利用プランを選ぶ必要があることが分かりますね。
また、より詳しい手取り額をシミュレーションした方はこちらで簡単に計算することができます。
フリーランス美容師の手取りから引かれる税金や保険は?
フリーランス美容師のような個人事業主も、雇用されていた頃と同じように、税金や保険を納める義務があります。
上のシミュレーションで算出した手取り額から、以下のような項目が差し引きされます。
MEMO
- 住民税
- 所得税
- 個人事業税
- 国民健康保険料
- 国民年金保険料
- 介護保険料
では、それぞれ解説していきます。
住民税
住民税とは、都道府県や市区町村が行う行政サービスに必要な費用を、一定の収入がある国民が納める義務がある税金のことです。
住民税は、収入や住んでる地域によって、納める額が異なります。
所得税
所得税とは、自身が稼いだお金に対してかかる税金のことを指し、個人事業主が納める税金の中で最も負担が大きいのです。所得が増えれば増えるほど、税額も比例して多くなります。
所得税の額は、毎年1月1日から12月31日の1年間に得た所得から、経費や所得控除を差し引いた額に応じて決まります。
個人事業税
個人事業税とは、名前の通り、個人事業主の方が対象の税金です。全ての業種が対象ではなく、法律で定められた70の業種のみですが、美容師免許が必要な美容師は個人事業税の対象です。
美容師の場合は、年間所得額に対して5%の税率が課税されます。
但し、課税所得額が290万円以下の場合は、個人事業税を支払う必要はありません。
国民健康保険料
国民健康保険は、健康保険に加入していない方が加入の対象なので、個人事業主のフリーランス美容師も対象となります。
お住まいの自治体が管理しているので、決められた計算式によって算出された額を毎月納めましょう。
国民年金保険料
国民年金への加入は、日本在住の20歳〜60歳までの、厚生年金に加入していない方が対象です。毎月、定められた保険料を市区町村に納める必要があります。
介護保険料
介護保険とは、介護を必要とする人が少ない負担でサービスを受けられるように、国民みんなで助け合う制度です。40歳になると、全員に加入が義務付けられます。
DXシェアサロンに移籍せずに美容室を開業した場合の手取り額は?
一般的な美容室から独立した場合、自分でお店を開業してオーナーになる・シェアサロンに移籍してフリーランスとして働くなど、働き方の選択肢はいくつかあります。
ここでは、独立してオーナーとして、美容室を経営した場合の手取り額を、売上高別にシミュレーションしていきます。
DXシェアサロンに移籍して働く場合と異なり、自分のお店を持つ場合は、以下の項目が毎月の売上から引かれます。
固定費
- テナント賃料:約10%
- 販促費:約10%
- 材料費:約10%
- その他:約15%
よって、1人営業の美容室オーナーの収入の目安は、以上の項目を売上から差し引いた55%程度です。
売上高 | 手取り額(オーナー1人営業の場合) |
---|---|
100,000 | 55,000 |
200,000 | 110,000 |
300,000 | 165,000 |
400,000 | 220,000 |
500,000 | 275,000 |
600,000 | 330,000 |
700,000 | 385,000 |
800,000 | 440,000 |
900,000 | 495,000 |
1000,000 | 550,000 |
シュミレーションの結果から、DXシェアサロンに移籍した場合と比べて、同じ売上高でも、差し引かれる必要経費が多いことから手取り額が少なくなることが分かります。
また、自分のお店を持つ場合は、お店の内装費や備品などの購入費が別途必要となります。一方で、シェアサロンで働く場合は、出店に関わる費用は一切かからず、業務で必要なアイテムも無料で貸し出しをしてくれます。
初期費用や備品購入費が大幅にカットされるので、その分売上から諸々差し引いて手元に残る額も大きいのです。
フリーランス美容師が手取り額を増やす方法は?
フリーランスの方が少しでも多く手取り額を残すには、節税対策が重要となります。ここでは、フリーランス美容師が手取り額を増やす方法を解説していきます。
ポイント
- 経費を正しく計上する
- 確定申告で青色申告をする
では、それぞれ詳しくみていきましょう。
経費を正しく計上して節税をする
フリーランス美容師が経費として計上できるものをしっかりと把握して、経費として扱えるものは、漏れのないように全て計上しましょう。
そうすると、所得税・住民税の納付額が減るので、手元に残るお金が増えます。
経費として出費した額を正しく計上すれば、その分所得が減るので、所得税の節税に繋がりますよ。
仕事に関係する出費は、ほとんどの物が経費として認められます。フリーランス美容師が経費として計上できる項目は、以下の記事を参照してください。
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確定申告で青色申告をする
確定申告には、「白色申告」と「青色申告」の2種類あります。
フリーランス美容師の場合は、控除や節税などのメリットが多い「青色申告」で申告することをおすすめします。
フリーランス美容師の確定申告手続きの流れは、以下の記事を参照してください。
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まとめ
本記事では、売上高とDXシェアサロンの料金プラン別に、手取り額のシミュレーションを行いました。フリーランスとして働く場合は、自身の売上をいかに多く手元に残せるかが、重要となります。
経費や保険・税金関係などの知識をしっかりと身につけて、手取り額を増やせるように取り組んでいきましょう。